私たち26歳夫婦+娘が、マイホームを諦めたわけではありません。「今」家を建てないという「賢い戦略」を選びました。
こんにちは、かにわさびです。「そろそろ家を買うのが普通だよね?」私たちもそう思っていました。でも、その35年ローンは、本当に私たち家族の将来を幸せにしてくれるでしょうか?一生で最も高価な買い物に、疑問を持たずに飛び込んでいいのでしょうか。
今回は、夢の裏側にある5つのリスクと、私たちが選んだ具体的な資産形成戦略を、包み隠さずお話しします。
1. 子どもの巣立ちと将来の「余る部屋」問題
今建てる広さは、20年後に持て余す空間になる。
今、家族全員(2人目、3人目の可能性も視野に入れつつ)が快適に過ごせる家を建てても、20年後に子どもたちが巣立ったらどうなるでしょうか。広すぎる家は、掃除の手間が増えるだけでなく、「寂しい空間」になりかねません。
私たちは、夫婦二人に最適な「ダウンサイジングハウス」を将来建てることを目標にしています。その時々で「必要な広さの家」に住み替える柔軟性を選びました。
2. 賃貸にはない「見えない維持費」の重圧
ローン以外に、家を所有するだけで莫大なコストがかかり続ける。
賃貸は家賃さえ払えばOKですが、持ち家には「維持費」が驚くほど増えます。
- 固定資産税、火災・地震保険:毎年必ず発生する費用。
- 大規模修繕費:10〜15年ごとに外壁塗装などで300万〜500万円の積み立てが必須。
賃貸は「家賃=最大支出」で家計管理がシンプル。見えないコストに怯えるより、私たちはシンプルで予測可能な家計を選びました。
3. 人生最大の買い物に「やり直し」がきかない恐怖
欠陥住宅や隣人トラブルなど、失敗の代償が大きすぎる。
家づくりは高額ですが、「やり直し」が効きません。
- 間取りの失敗、欠陥住宅のリスクはもちろん、「隣人ガチャ」「日当たり・騒音などの立地ガチャ」も後悔しても動かせません。
- 賃貸は「嫌なら引っ越せる」という最大の保険があります。高額なローンを抱えて「住みたくない家」に住み続ける恐怖は、計り知れません。
4. 地方在住なら家は「負債」になる可能性が高い
私たちの地方では、家は「資産」ではなく「負債」になる。
「家は資産になる」というのは、都心や人気エリアの話。人口減少が進む私たちの地方では、不動産の市場価値は今後さらに下落すると予想されます。
- 新築の価値は、住み始めた瞬間から急落します。
- もしライフスタイルの変化で売却しても、ローン残債より売却額が大きく下回り、大きな赤字(負債)になる可能性が高いのです。
私たちは、価値が下がり続けるものに高額な投資をする経済合理性がないと判断しました。
5. 仕事の可能性を狭める「家の足枷(あしかせ)」
キャリアアップのチャンスや家族の暮らしの可能性を、家が縛ってしまう。
まだ26歳。キャリアにおいて最も成長できる時期に家を持つことは、仕事の選択肢を狭める「足枷」になりかねません。
- 転勤のリスク:もし転勤で単身赴任になれば、二重生活費が発生します。
- 転職の機会損失:「家のローンがあるから動けない」と、より良い条件の転職やキャリアアップのチャンスを諦めてしまうのは、人生の大きな損失です。
フットワーク軽く動ける賃貸の方が、仕事の可能性を最大限に広げられると考えました。
【戦略の核心】浮いたお金で未来の頭金を作る!
「家を建てない」選択の真のメリットは、浮いたお金を未来のために働かせられることです。私たちはこの資金をこう運用します。
- 毎月5万〜10万円を投資へ:ローン返済と維持費に充てるはずだった金額を、積立資金にします。
- NISA口座でインデックス投資:非課税枠を活用し、長期・分散・積立で世界経済の成長の恩恵を狙います。
- 目標は20年後の頭金:この投資資金を、娘が独立する頃(20年後以降)に建てるダウンサイジングハウスの頭金に充てます。
具体的に、月5万円を年利5%で20年間運用した場合、元本1,200万円に対し、約2,055万円(税引き前)になる可能性があります。
ローンで消えるお金を、雪だるま式に増える将来の資産に変える。これが、私たち26歳夫婦が選んだ「賃貸を選ぶ賢い戦略」の核心です。
マイホームは「今」建てるべきものではなく、「いつか」の目標。この決断が、同じように悩むあなたの参考になれば嬉しいです。
最後に、あなたの意見を聞かせてください!
皆さんは「マイホーム派」ですか?それとも「賃貸戦略派」ですか?
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